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オステオパシー医学の治療体系


オステオパシー医学の手技テクニック部門は、大きく「構造的調整法」と「生理的調整法」の項目に分類される。各項目もまたいくつかのカテゴリーに分類される。


◆構造的な調整法

●骨格の歪み(変位)の矯正法

 オステオパシー独特の姿勢分析法や関節の可動検査法などによって、関節の解剖学的機能障害(変位またはソマティックディスファンクション)を検出し、これを力学的な調整法で、手技による矯正し、正常な解剖学的な機能モーションを取り戻す。これにはスラストテクニックやテコ応用などのテクニックがある。

●筋・腱・靱帯の調整法

 骨格の調整を行った後、矯正の効果を安定性させるため、筋・腱・靱帯の調整が行われる。
 筋・腱・靱帯の調整法はオステオパシーの軟部組織の調整法に分類され、次のような項目がある。

1)ニーディングテクニックKneading
 Kneadingとは、こねる、揉むという意味を持つ。オステオパシーにおけるニーディングテクニックは、筋などの軟部組織に対してリズミカルな動作を行い、筋線維の本来の生理機能を回復させるために行われる。

2)ストレッチング Stretching
  Stretchingとは、引き伸ばす、伸展させるなどの意味を持つ。オステオパシーにおけるストレッチング手法とは、筋ン靭帯、腱などを伸展させるテクニックである。筋、腱、靭帯の停止部、起始部に対するストレッチング法や筋線維に対するストレッチング手法などがある。

3)トラクション(牽引)Traction
 Tractionとは引くこと、または牽引の意味を持つ。オステオパシーにおけるとトラクションテクニックは、関節に行われることが多いが、これによって関節周辺の筋、腱靭帯の固着(緊張)を回復させる。尚、トラクションには振動性などのトラクション手法がある。

4)バイブレーションVibration
 Vibrationとは振動(震動)の意味である。急性の波動性の圧迫手法によって筋のリラクセーションをはかる。筋肉に対するバイブレーションテクニックは、臀筋などの比較的大きい筋に対して施す。

●生理的な調整法
 
 オステオパシーの生理的な調整法は、身体の循環系、呼吸系などの生理機能を調整するために行う。代表的なものとして、内臓の調整、リンパ液の排液操作、頭蓋骨テクニックなどをあげられる。
 
◆軟部組織の調整法

 これは内臓などのいわゆる軟部器官の調整を行うテクニックである。また筋などのニーディング操作法も軟部組織治療に分類されることが多い。
 機能障害のある内臓器官の関連する脊椎などの異常を調整してから、直接的にまたは間接的また間接的に内臓の治療を施すものである。
 直接的な手法は、関連する内臓にオステオパシー独特の直接的な手技を行う。内臓の調整法によって、その働きを安定させ、体液(血液・リンパ液内分泌など)の循環を正常にすることが目的となっている。初期のオステオパシーでは内臓の手技テクニックを「無血手術」とも呼ばれていた。
 間接的な方法とは、様々な反射テクニックによって神経の伝達作用や血管の循環作用などをコントロールし、神経・血管の異常の調整テクニックの数々である。
 
 このように、オステオパシーにおいて、先ず「構造的な調整」を行い、そして、構造を安定させるためには「生理的な調整」が行われる。その理由として、例えば、内臓は骨格の間に保護されているので、骨格に歪みが出ると、当然、内臓の位置や形態などにも異常が現れたり、または内臓の転位が起こったりすることがある。内臓の位置などに異変が起こると、その機能にも影響を与え、そのまま放置しておくと、様々な機能的な症状が現れてくるのである。もし骨格が歪んだまま内臓だけの調整を行っても、骨格の歪みがまた内臓の転位を引き起こすから、完全な治療とは言えない。そのために、一番理想的方法はというのは、まず土台である構造(骨格)の位置を正常に戻し、そして内臓などの調整を行うのである。言い換えれば、構造である骨格構造の調整をしなければ、いくら内臓などの軟部組織などの調整を行っても無駄であると言っても過言ではない。
 オステオパシーの頭蓋骨テクニックについて★ページを参照して下さい。

●筋エネルギーテクニック
Muscle Energy Technic


 近年オステオパシーにおいて、筋エネルギーテクニックが注目されている。筋エネルギーテクニックは、PNFなどの療法と同様、関節を常に三次元方向に抵抗を感じるところまで持っていき、患者の抵抗力を応用して、短縮、過緊張した筋・筋群をリラックスさせ、筋を休止状態の長さにもどし、関節運動に関わる筋・筋膜のバランスを取りもどし、可動制限のある関節の可動域を拡大させる目的である(詳細は★ページを参照)。
 この種のテクニック、すなわち患者の抵抗を応用したテクニックは決して最近開発されたものではない。オステオパシーでは、当初から使われてきたテクニックであるが、時代の流れ、Lesionなどの古典的な用語が、Somatic dysfunctionなどに改名されたと同様、筋エネルギーまたはマッスルエナジーテクニックの名称が付けられ、さらに他の矯正テクニックに比べ、比較的、簡単に行われることから注目を集めている。
 筋エネルギーテクニックは、構造的テクニックと生理的テクニックの中間に位置づけられる。そして、あくまでも関節内の機能構造を力学的な矯正法で行ってから、関節の強化をはかるために、二次的に行うのが理想的である。


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