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資格について
日本武道医学会で得られる整体の資格とは?


◆医業類似行為資格について

 日本国憲法で医師以外に、医業類似行為が認められている分野は、柔道整復、あんまマッサージ指圧、鍼灸です。整体、オステオパシー、カイロプラクティックなどの各種手技療法は厚生省の認可を受けていません。
 厚生省の認可を受けるために、国の定める各分野の国家試験を受け、それに合格した者に、その分野の国家資格を与えられます。
 無論、国家資格を持ちながら、厚生省などの規則に縛られたくないという、いわゆる取得した国家資格を地元(開業するところ)の役所に届けしないで、開業する人もいます。国家資格を持ちながら、届けをせずに開業しても、無資格扱いであることはいうまでもありません。
 日本国憲法では、仕事の選択の自由が保証されており、他の一般職業と同様に、整体、カイロ、オステオパシーの開業は自由ですが、人体には害を与えないように注意しなければなりません。
 「人体には害を与えない」ということは、すなわち、施術にあたって、身体に損傷を与えないように最大の注意をはらわなければなりません。これは医療行為の国家資格をもっていても、同じことであり、人体には害を与えてはいけません。言い換えれば、資格があっても、医療ミスを行えば、法律的に罰せられることになります。
 問題は資格を持っていることではなく、確かな技術を身に付け、安全な施術を行うことであります。また、現在国家資格として認められている、医師、柔道整復師、あんまマッサージ指圧などの業務に触れないように、整体らしい施術を行うことです。
 現在、各団体や学院で与えられている資格は、国家資格ではなく、団体資格であります。しかし、将来を考えれば、社会的に伝統のある団体の資格を取得した方がよいと思われます。

◆日本武道医学会で与えられる資格

 日本武道医学会において、武医同術の思想に基づいて、整体士と整体師などの資格を使い分けています。当会では、各修行段階にいて、また所定の規則に基づいて、整体の以下の各種資格を与えています。

1)準整体士
2)整体士
3)上級整体士
4)準整体師
5)整体師など


 手技療法の専門家として、日常の臨床の効果を向上させるために、常にさまざまな技術の研修と研究が要求されます。卒業後、取得した技術のさらなる研究と復習を行わないと、せっかく習った技術が忘れられたり、または自己流になったりする場合があります。
 本来の臨床技術の習得は、卒業後に始まると言われる所以で、欧米のオステオパシーやカイロプラクティック界においても、卒後の教育が重視され、卒業生は母校やその他の学術研究会でさまざまな臨床技術の取得に力を入れています。
 日本武道医学専門学院では、卒業生の施術技術の向上を図るために、毎月数回の定例会を開催しています。
 国の医業類似行為資格制度では、一回資格を取得すれば、永遠にそれを使えるもので、即、開業しなくても数年保持して、好きなときに開業することが出来ます。しかし、これには大きな問題があり、治療技術は一年また僅数ヶ月間、練習または研究しなければ、忘れられる恐れがあります。これでは、資格をもっているとしてもなんの臨床価値がありません。言い換えれば、下手な整体師よりも危険なのです。
 当会において、卒業生には終了書と同時に、上記の資格を無差別に与えるものではありません。日本武道医学会の認定資格は,各講座の終了後、当会の定例会に必ず出席し、さらに所定の資格取得講習会を受講した方にだけ与えています。また資格を与えてからも定期的に、資格者専門講習会に出席するように義務づけています。これは常に臨床技術の安全と向上を図るためであり、また患者さん一人ひとりが安心して当会の認定センターで施術を受けられるためです。
注 意
当学院のポリシーとして、卒業してから開業セミナーで安全な臨床技術の単位を取得し,
また、定期定例会に出席しないと、例え専門課程の卒業生でも開業の許可を与えません。
卒業生の治療を受ける前に、治療許可および認可に関して必ず当学院にお問合せ下さい。

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